樹脂ベアリングについて 鹿島化学金属(株)プレゼン報告(1) G-G Crew Biz Report

昨年、12月に、(一社)大阪府産業支援型NPO協議会の事務所で、G-G Crewのイベントとして, 鹿島化学金属(株)のプレゼン会を行いました。

同社は、加工による樹脂ベアリング製造の代表的企業です。当日は、ハイブリッドのセミナーを開催し、30名の参加をいただきました。

以下、当日の発表内容を数回に分けて報告いたします。

(今回の動画は次をクリックしてください。)

https://www.youtube.com/watch?v=ItXak26m9N4

以下、説明概要です。

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みなさんこんにちは。

鹿島化学金属の鹿島と申します。今回、このような場所を設けていただいたので、当社の製品について、ご説明させていただきます。

1.会社概要

<ロケーション>

本社が、大阪市の西淀川区です。本社工場、本社工場の3軒隣に第2工場、本社工場の上に事務所がございます。製造は、主に、本社工場で行っております。全国に販売展開をしていますので、東京営業所をもっています。日本橋、蛎殻町にあります。

事務所だけで、営業拠点として機能させています。

<設立>

昭和36年です。今年で60年になります。

<事業内容>

プラスチックの製造販売で、プラスチック製のボールベアリング、ピロブロック、軸受、ギア、ライナーなどで、特に軸受に特化した製品を取り扱っています。さらに、各種機械部品の製造及び販売を行っています。

2.軸受けの種類

軸受けは、大きく分けて2種類。ボールベアリング、転がり軸受とブッシュ、滑り軸受と呼ばれるものがあります。

  (1)転がり軸受、ボールベアリング

ボール、球を使うベアリングです。接触面がそのボールの点接触の為に転がり時の抵抗が小さいので摺動性能が良いのが、大きな特長。抵抗が、小さいことから起動時、回り始めの起動時の摩擦抵抗が小さいので軽い力で回せる。

(2)滑り軸受

面受け、力を面で受ける軸受け。したがって、転がり軸受に比べて摩擦抵抗は大きくなり、初動とか回転時に、摩擦に抵抗があるため力が必要になるが、点接触に比べて面で力を受けられるので、ボールベアリングに比べて滑り軸受の方が、大きな荷重を受けられる。

3.当社の製品

当社の製品のラインアップです。

(1)ボールベアリング

ア。深溝ベアリング

ラジアルベアリングと呼ばれる、金属ベアリングによく見られるような通常のラジアル荷重が受けられるベアリング。軸と垂直方向にかかる荷重が受けられるベアリング。

イ。スラストベアリング

軸と平行のスラスト荷重を受けられるベアリング。

 ウ.自動調心ベアリング

調心を取れる構造のベアリング。用途は、例えば軸が振れてしまうところ

で、ベアリングの方向が変わってしまうところ、或いは軸が長くてたわんで

しまうところで、平衡になっていないところ、あるいは軸自体が並行に設置

されていないところで、通常のベアリングを使ってしまうと偏摩耗が起きて

しまうので、そういう調心ベアリングを使って芯を取り、回転をスムーズに

することが可能。

エ.アンギュラベアリング

ラジアルベアリングに外見が似ている。ラジアル荷重を受けられる、プラ

ス、1方向のスラスト荷重を受けられるというベアリング。シングルタイプ

と複列タイプあり。複列タイプにすると1方向だけでなく両方向からのスラ

スト荷重を受けられる。

注意点としては、ラジアル荷重ほどはスラスト荷重を受けられない。

ラジアル荷重、軸と垂直の荷重を受けるベアリングで、だいたい半分から6割ぐらいのスラスト荷重を受けられる。

オ.スライドベアリング

リニアブッシュとも呼ばれる。直動運動用のブッシュ型のスライド、転がり軸受。直動軸に通し、直動運動する所で使うベアリング。

カ.特殊形状ベアリング

  後段で説明。 

(2)滑り軸受(ブッシュ)

荷重を面で受けられるタイプの滑り軸受。

(3)プラスチックギア

ナイロンとかPOMとかが代表。当社でよく受注できているのは、フェノールのギア。オールフェノールであったりとか、中に鉄心を入れたものであったりとか、そういうプラスチックのギアを製作。

(4)ピローブロック

ベアリングユニットとも言われるタイプ。通常はハウジングの中に金属の目玉

部品が入っているが、当社製は、中は樹脂のブッシュにスリーブを通して使える

ベアリングにしている。ハウリングに関してはピロー型とか、角フラン

ジ型とか丸フランジ型とか色々あり、市販のものを使っており、お客様によって

はハウジングがあるので、中身だけ交換したという場合でも使えるようにJISの

規格にのっとったものを製作。

(5)プラスチックの加工品

樹脂加工を行う延長上での色んな加工品。

4.樹脂軸受けの必要性

通常は金属製が使われるところが多くて、市場の99%ぐらいは、金属製。金属を

使っているが、使用が難しい環境が、出てくる。

その点から6つの主な用途あり。

特殊環境です。水中それから薬液中、蒸気環境、強磁界、電気伝導、高温低温。

<水中での使用> 錆が発生、グリス流出

<薬液中での使用>金属が触れると錆が発生。

<強磁界、電気伝導下での使用>機械誤作動発生、故障発生。

<蒸気中、高温、低温での使用>オイル飛び、汚れ発生、オイル固化、

こういう環境下では使いたくない、使えないという場合アリ。そういうような特 

殊な環境で使えるようなベアリングが樹脂ベアリング。

次回以降の報告項目

5.プラスチックベアリングの特長

6.腐食実験

7.当社の強み

8.取扱の材質

9.小ロット対応

10.事例紹介

11.Q&A

12.当社の取り組み

13.ISO9001

14.終わりに際してのお願い

当日のプレゼン・スライド全ページをご希望の方は、下記をクリックしお申し込みください。

https://ssl.form-mailer.jp/fms/e8e378d9731486

本件について質問がある方は、鹿島化学金属(宛)の次のアドレスにお願い致します。

mail@kashima-kagaku.com

鹿島化学金属(株)のwebは、次のURLです。https://kashima-kagaku.com/

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G-G Crewは、G-MACとGBプロの協業プログラムです。
また、国内外のマッチングを目指してB2BサイトGlobal Matching Placeを運営しています。
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配信事務局担当 米谷政勝
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